コスモス/keiji
安になり彼女に聞いた。
「お父さん....」
今まで聴いたことのない彼女の音色だった。
「えっ...」
僕は、前から同じ道をゆっくり歩いてくる人を見た。
やがて、僕は、彼の力に圧倒された。
僕はあまりにも若く、非力だった
呆然と立ち尽くす僕の横で、彼女は泣きながら言った
「お願い、気にしないで..」と
やがて 彼女は、父親と一緒に駅の改札口から、駅のホームに消えて行った。
僕の恋は突然、終わりを告げた。
路地裏の土手では、桜が花びらを散らしていた。
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