存在/
 
自分がときどき何処も存在しない気がする
自分をいう存在を見い出せなくなってしまう
周囲に紛れて 同化して
自分という存在が無になる感じ
同じ 同じ 同じ
すべてが同じものに見えて 私が消えてしまう

白いページの黒い染みになる勇気がなかった
異質なものとして見られることが

黒の染みに 除光液を何度もかぶせて 塗りたくって
白になりたかった

白ではないのに 

盛り上がった異質な白が目立って 苦しかった
隠して 隠して 隠して 苦しいだけだった

白いページの黒い染みになる勇気がなかった
異質なものとして見られることが

自分を隠していた 楽だったから 
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