お布団干し/ふたば
 






昼間のうちに
おふとんの模様いっぱいに
あつめておけば
夜には部屋のなかいっぱいに
少しずつ溶けだしてきてる

ざまあみろ
光をこんなにあつめられるのは
おふとんの他にはないだろう
こんなにも生活を讃えてくれる
匂いなんてないじゃあないか

ひとりだってかまわない
深呼吸したあとで
どぼんどぼんと
飛び込んでやるのさ












戻る   Point(5)