真昼のノクターン/
長谷伸太
dolce lusingand
やっとのぼった太陽のように
朝日のように眩しく優しい笑顔の君を
力一杯抱きしめて思い切り泣いた
暖かさに溶かされるように
やがて腕の力が抜けていき
全部ばらばらのぐちゃぐちゃになった
最初にはっきりとわかったのは
母がいれた茶の香り
時計はもう昼過ぎを指していること
全部夢だったこと
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