恋のことだま/Lucy.M.千鶴
 
ふっと ついた ため息が

風になった

風は コスモスを 揺らして
遠くへと 視線の先よりも 向こうまで 吹いてゆく

君 住む 街まで
届くだろうか・・・

君の やわらかな 髪を
なびかせる だろうか・・・

その くちびるにも
そっと
触れる だろうか・・・


覚えて おいて

くちびるに

熱い 風を 感じたら

それは わたしの 命の

恋のことだま
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