ティアーズ。/りぃ
 
溢れる涙を抑えるのは得意じゃないの
むしろ、逆、あたしは涙を流すの
流せるときに流せるだけ

いつか涙が溢れなくなった時

それはあたしが死んだときよ

泣かないなんて心に言い聞かせるの
胸に込み上げた何かを外に出したくて

だから泣くのよ

泣かないなんてウソよ

消えてしまいたい
すべて今此処で忘れてしまえればいいのに

誰も咎めない
誰も―

ああ、貴方が何を言ってもあたしには届かない
深く潜ったあたしには届かないの

暗闇で
一人で
抱えた自分の体は酷く震えて
涙は搾り出すように流れた

何が嫌なのか
何が悔しいのか
何が悲しいのか

結局は分からないまま夜は明けていく

あたしの闇は明けなくとも。

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