独占欲リズム/I.Yamaguchi
 
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一発やり終えて俺の上で抱きついたまま、お前は

ある歌を歌いだしたんだ

俺も知っている歌だったから適当にハモっていると

俺があまりにも音痴だったせいか、急に歌を止めて

秒針のせいで思い出した、といったんだ

一分間に六十回なる歯車の音が

一分間に百二十個のる四部音符につながれて

外にもう誰も歩かない丑三つ時の暗闇で

冷えないように体を俺の胸と毛布の間に置いたまま

ある曲の一節がその曲よりあまりにも小さな人間を思い出すのと逆に

均質で空虚な時間の分け目から変化に富んだ曲を思い出したんだお前は
?

朝日がカーテンから入る頃
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