「揺らぎ」/ベンジャミン
 
地上へ向かう木の葉が見せる
一瞬の華やかさ


揺らぎ


心の根幹は
頑丈にできているけれど
心の枝先は
いつも何かにあおられている

言葉が
木の葉のように舞い落ちて
それがあまりにも美しいと
僕は不安になってしまうんだ

すべての言葉を
この世に散らせてしまったら
僕はもう満足で
それでもう終わってしまっても

かまわないとさえ

強欲は人を腐らせてしまうでしょうか
「生きる資格」について
考えるなんて生意気でしょうか


ときに美しく舞う言葉たちに
少し不安を感じながら
そしてときおり見つけてしまう
淋しい言葉たちを噛みしめる


そんな


揺らぎ



     
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