層/
A道化
プラットホームを行き過ぎる風
の形をした夜、の度に剥離する熱
を見送ってわたしたちは
さらさら、
最後の車両の跡地で長引いて
蛍光灯の微かな痙攣音とも分離しながらわたしたちの
静かに互いを疎外する無数の黒い輪郭はそれぞれに
さらさら、さらさら鳴って
あ、
触れて欲しい、に
微かに似てしまった。
ああ、夜なのだね、
わたしたちの黒い輪郭はそれぞれ、
別々に、
2006.9.20.
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