『あきかぜ。』/
橘のの
そうです
ゆうぐれどきの
においです
さびしくはありませんか
さびしくなんて
ありません
むしろ
さびしくないように
きっとささやいて
くれるでしょう
かぜが
ささやくのですか
そうです
かぜが
ささやくのです
なんといって
ささやくのですか
そっとほほを
くすぐりながら
ないたっていいよと
いうでしょう
あきのかぜは
だれより
やさしいのです
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