鏡/
桐野晴
ふと、ふりかえると
何本もあったハズの分かれ道が
すべて
自分の歩いてきた道に
繋がって
一本であったと気づいた
ふと、前を見ると
何本もの分かれ道が
もう繋がることはないだろう
ふと、足元を見ると
鏡が二枚
自信のない自分
自分に甘い自分が
映って
私はそれを
乗り越えて
前へ進むだろう
鏡の先は
道もなく
ただ真っ直ぐと
歩いていくのだろう
きっと・・・
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