散/水/静山和生
 
    地に淀み

            交点を過ぎる線上に

            偽の名の拡散を

            一つの閾が

            開いていた           





            幾つかの

            孤独な日付が

            静かに降り続ける

            静かに散り続ける


            配置される座標を

            未だ持たぬまま 
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