雨/つめきり
孤独を繕う句読点を無造作に並べて
線でつなぎとめただけの街
意味のない言葉は
空白を満たし
ちからなく溢れた
(思いのほか冷たい。)
それから
未消化の確執のように
近づいて
近づいて
蒸散した
僕は消滅だと言った
けど違ってた
昨日、淡い線に同調する
雨の成分を見た
空席のバスが通り過ぎていく
一瞬
摩擦熱がおきた
成分と車窓を
見比べて
漠然とした気持ちのままそれを願った
傘はいらなかった
僕一人に同調する
言葉も
水分もない
ただ
わずかな希望がこぼれた瞬間
僕らは、熱を感じる
(思いのほか冷たい。)
明日も、雨
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