始まり/桐野晴
 
終わりなんてない

始まってもいなかったんだから
始まらないものは終わりもしない



そうでしょう?
始まってるなんて思っていたのは
きっと「私」だけ




わかったのはそれだけ
でもきっと確かすぎるひとつ

そして
悲しすぎる
ひとつなのかもしれない
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