阿弥陀来迎/山田せばすちゃん
あさはまだくらいうちから
うしうまにえさをやり
いどでみずをくんで
ひえつぶのういたしるをすする
ひがのぼれば
たはたにでて
はるはあぜぬり
なつはくさとり
あきはかりとり
せいいっぱいつくったこめも
ひとつぶとてわがくちにはいらず
だれのためになんのために
あせをながしなみだをながし
まがったこしをのばして
ろうくをかみしめる
ゆうぐれに
うつくしいにしのそらをみる
ゆうひにはえて
きんいろにかがやく
あのくもにのって
きっとあみださまはけんぞくをひきつれて
おむかえにきてくれるからと
きょうもなむあみだぶつと
くちのなかでとなえて
ひとひはおわる
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