『梅雨の弔い』/橘のの
 
 
 
枯れてゆく紫陽花なんて
 
見たくない
 
 
 
溶けてゆく蝸牛なんて
 
誰も見たくない
 
 
 
 


 今日も降ると
     思ったのに
 
 
 



  手に余る雨傘を
 
 
    夏に
 
 
   つき刺した
 
 

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