深夜の鉄道/狩心
 

あなた達を救いに来た そして僕自身 救われに来た
今まで現実は何も始まっていなかった
君たちを置いてきぼりにして 新しい自分の夢だけを見ていた
かつての仲間達は 別々の道へ 愛を探し 力を探し 始まりを探しに
心 死にかけても 温もりは消えない 熱い葛藤は妨げられない
病を患い 体ボロボロになろうとも やり遂げねばならぬ事がある
複雑に枝分かれした川が一つになった時 僕は形を残す
跪き 涙 流し 横たわり 呼吸する

ここは地球か ・・・・・・

時間は常に遡り 目は頭の後ろ側へ移動する
走り出す まだ間に合うか 掛け替えのないものたちよ
僕を取り囲む町は 姿を変え 色を取り戻し 体で触れ合い 五感を取り戻し
欠落していく言語 人一人と向き合う純粋
人一人も救えないと涙した夜は 決別の町へ ・・・・・・

僕は必ず君の元へ帰る
僕は必ず、
君の元へ帰る。
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