文学史的演説/ダーザイン
 
寿を全うしていくに従って活字詩メディアは消滅する。今年発表された統計によると、六歳以上の日本人の六十三パーセントがネットに接続している。接続していない人たちのほとんどは、時代から取り残されたお年寄りだろう。淘汰の速度を速めるためには、徹底的な不買運動、読まない、買わない、無視する、という手が筋だが、連中のレールに乗るのは多少不快なことではあるが、こちらから鮮烈な物をバンバン投じてやって、ダメな者を相対的に駆逐できないか試みるという手もある。極道の力のある者もどしどし活字詩誌に哀れを垂れると良いし、俺自身も活字詩誌に出てみるつもりだ。だが、雑誌は、きっといつまでも、老害たちを特別扱いし続けるのだろう
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