文学史的演説/ダーザイン
 
されるのは必然にして人類進化の正当な道筋である。が、それが米帝による奇妙な独占によって隠蔽されているのは何たることか。存在に聴従せよ。 無が触れてくるのが解るか? 存在の光り輝く無のおもてとまみえる僥倖に与るのだ! 核分裂によりすべての存在者を一個の全体へと回帰させるのだ!
 要するにキチガイ沙汰だがエヴァンゲリオンだ。綾波レイたんハァハァ

 始めと終りは輪になって繋がっている。歴史が砂の海の中に消えていったように、わたしも、存在しない子宮の幻影の中に後ず去って行く。えいえんの哄笑だけが空虚な空間に残る。終着の浜辺。原子力発電所の廃墟が蜃気楼のように遠く対岸の岸辺に浮かんでいる。

 
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