４０００億の星の群れ/あおば
詩を解するものが
生き延びて
増えて
増えすぎて
詩人の国を飛び出して
スペインに渡り
支倉常長と親交を深め
ガレオン船に乗り込んで
世界中に詩を売り込んだ
伊達政宗が健在の頃のこと
詩を解するものが増えすぎて
群れをなし
悪逆非道を繰り返す
末世となった
２１世紀のある日のこと
新しい惑星が誕生して
水金地火木土天海冥を
棄却して
振り出しに戻る
語呂合わせの
海賊達が
群れをなして
徒党を組んで
世界中を荒らし回る
新しい語呂合わせが出来るまでは
毎晩花火のように威勢よく
爆破する音が止まない
シリアスな音が続いて
街のなかは穴だらけ
穴だらけの街から
詩を解するものが現れて
群れをなして
徒党を組んで
海賊達に立ち向かう
海賊対詩人同盟の戦いの様子は
税込み３９９０円のＤＶＤを買えば
隅から隅までよく分かります。
作2006／8／18
戻る 編 削 Point(3)