月に負け犬/粕身鳥
『此の河は絶えず流れゆき
一つでも浮かべてはならない花などが在るだろうか
無い筈だ
僕を認めてよ』
上は椎名林檎さんの月に負け犬という曲の一部分だ。
この曲を聞くと私はいつも涙が溢れてくる。
変態デブスオタク。学園生活の中で私に向けられた言葉の一つである。
学園生活だけではない、実の兄にさえ何度も屈辱的な言葉を浴びせられた。(デブ、ブス、バカ、消えてしまえ!)
幼い頃からそう言われ続けた私は洗脳されてしまったのかもしれない。
ああ、私はデブだ。
ああ、私はブスだ。
ああ、私はバカだ。
ああ、私は・・・
ああ、私は汚物だ。
いくら家族にそんなことない
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