にちじょうのつづき/
 
さわってくるゆびさきが
かすかにふるえて

おんなじ、っていう錯覚で
あなたとの距離がちぢまっていく

錯覚、
あたまのすみっこで
つづくことばをたぐろうとする

あなたのかすかなゆびさきが
ちゅういを逸らそうとしている

そういうことが
あたりまえになっている
それが
にちじょう

錯覚、
つづきが、にげだしそう、だ

つかまえたいのか
にげきってほしいのか
わからなくなって

とうとつな傷みが
あたしのまんなかにあるんだ
って
きづく

ちゅういを逸らされるのに
ちっともふかいじゃないの
あたしはまだ
あたしのままかな

はてなのマークで
あたまが埋まれば
まだよかった

それはもう
にちじょう

ああ、あ
なみだはながれる
こんなのは美しくない

だれけど

だけれど

ながれたものは
あなたがみんなぬぐってしまった
ふるえるゆびさき

距離はかぎりなくうすくなっていく

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