偶然/九谷夏紀
 
誰のせいにもできない偶然を

憎みたい気持ちがあふれても

行き場なく浮かぶだけ

わたしの力で昇華させる


このときのために

わたしは経験した苦しみを

噛みしめ砕き

我が肉としてきたのだ


同じことをすれば良い

負けたように過ごすこと

それが今のわたしに必要なこと




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