二人/桐野晴
夕暮れ紅く照らす顔
小さな微笑みを見つけ
うなづき揺れる香りと
はかなく写る夕日の跡
闇夜に一人歌う君
見つめるしかできない僕
街のネオンが遠くで光り
現実に引き戻されてく
引き止められない時間と腕に
願うしかできずに
気付かない思いと願い
何度傷つけあっても
見つめわかり合うほどに
もっと難しくなっていく
消えるような思いと声にも
朝日は降り注ぐ
すべて浄化する
そっと満ちてく
光のシャワー
歪む記憶にわずか光る
確かな証が
触れ合う心に温かい
明かり燈すように咲く
道なんてどこにも見えない
永遠のダンスを君と
始まりの歌を歌おう
二人だから歩けるよ
ゆっくり流れる
響き合うような
光のメロディ
あのとき出会ったことに
意味はあるのだろうか
熱く燃える想いの奥に
答えなどきっとないだろう
刻み付けていく
君の鼓動を
光のリズム
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