まるで難しいパズルのように/
ベンジャミン
背景のない明日が
夕暮れを透かして見えそうな頃
閉ざされてゆく今日が
夕闇にかすんでゆく
そんな当たり前のことに
淋しさや儚さを感じるこの心
あるいは美しさを見つけようとする心
当たり前に慣れてしまったことに
少し不安を感じながら
それでもこうして遠くを見つめるのは
いつまでも埋まらないこのパズルが
完成することを拒んでいるからかもしれないと
ちぎれ雲を重ねながら
童謡を口ずさんでみる
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