金魚の願い/愛心
 
私はスッと退きました

嬉しいような
恥ずかしいような
変な気持ちが身体中に広がりました

夢月も壁から唇を話すと
ゴハンを落としながら言いました

「紅香って
 もしかして俺に惚れた?」

私はドキドキしながら
コクコクとうなずきました
夢月は私を見ながら言いました

「俺も好きだよ
 紅香 綺麗だもんな
 お前が人だったら
 俺 紅香を恋人にする
 絶対に約束だからな」

そして優しく笑いました

私は身体中が熱くなって
プシュルルーっと音を立てて
地面に座り込みました
顔を上げると
夢月はどこかへ
行ってしまったようでした

私は
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