風の舞う朝/ぽえむ君
 
風が穏やかにゆっくりと
空へと舞う朝
葉がかすかに揺れ
鳥が一日の生の活動を歌う

空は青色のまますべてに渡りきり
今日一日の大地を見守る

風がゆるやかに高く
空へと向かう朝
葉が手を握り合い
鳥がじっとして遠くを見渡す

空には雲が時の流れとともに
今日一日の空を支配する

そこには生の喜びがあり
自分とて同じ一人

そこにある色や名前を見るのではなく
そこにある躍動なる生を感じる
風は身体を包み
すべてを結んでゆく

そこには生の尊さがあり
自分とて同じ一つ

風は優しく
時を朝から次へと吹き流れる
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