光の海/panda
 
腕が水槽に設置される微弱な星座
踝の奥で言祝ぐ大きな鱸の顎
遮断機の在る海峡 剣、苔生した社
孕んだ白蛇が吐瀉し 漆の
蓋は不要な裂傷 耳を捨て
総ては潮の寛解 如来
肋骨の下を削る泡の様な兎猫
氷河山脈の彼方で睦み合う空
中止 舌根には顕れぬ茶碗が
肢体と成る其処は光 皮膚なぞ
最早有り得ぬにしても。

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