2006年夏 暑中お見舞い申し上げます/do_pi_can
 
びた鉄の風鈴よ
縁の欠けたグラスに氷を入れ
四国の栗焼酎を注ぐと、
氷は俄かに弾け、ヒビ割れる
冷やし素麺をすすろうか、
それとも焼酎を先にふくもうか
迷いながらの午後
暑さを想いつ
お見舞いの言葉を転がしてみる

梅雨前線は北上した。
南の海上に熱帯低気圧の渦の幾つか
ラジオでは、今日も熱い一日だと言っている
冷やし素麺の鮮やかさと
栗焼酎の清清しさと、
播州の稲穂を揺らす風を友として
あなたに
暑中お見舞い申し上

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