いとおしむ/七条 優
きらきらをかんじるものは
たくさんあって
様々なものが
息をひそめているのだけれど
それらの共通点を
ひとつあげるならば
生命のうつくしさに
あふれているということ
光りかがやき
今すぐ歌声が聞こえそうな
今すぐ口笛が耳をかすめそうな
今すぐ鼓動が響きそうな
生命よりも
生よりも
うつくしく
いとおしいものなんて
見たことがないの
胎児のことばに耳をすませよ
胎児の寝息にくちづけせよ
胎児の温度を抱きしめよ
胎児のひかりをいとおしめ
わたしたちの
偉大なる母への愛を
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