哲学/ウデラコウ
あたしが とんでもない壁にブチ当たって。
どうにもこうにも この世の終わりのような 顔をしているといつも。
あなたはまるでさぞ おバカさんだとでも言うように
ケラケラと笑って
「そんなコトで酷い顔をしていたのか」
と云う
そんなコト。なんて安っぽい形容で片付けられてしまった
あたしの とんでもなく複雑な哲学は大変にご立腹して
「これのドコがそんな簡単なのよ」
と、あなたに向かって、全力で噛み付こうとする
それをスラリと交わしてあなたは云うの。
「だって、そんなコトに答えなぞあるわけないじゃないか」
そして、噛み付こうとしたあたしの 大事な
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