星の道の中心で。/シュガー・ソレイユ
 
「うつくしいものなど
       なにもない・・・」

そんな世界で
君は
『棘』すら美しいと言う



僕は
太陽も月も見失い
ただ、満天の星の間を彷徨う


待ちわびているのは
宇宙の果てから来るという
流れ人


「あいたい・・・」
会えば
『今の世界』が終わりを告げるのに

恐れさえも
麻痺して


「まちわびる」
待ち続けることに疲れて
彷徨う


いつもメビウスの輪に
翻弄されながら


メデューサの罠へと
身を進める


いつか会いたい
君に

君は
変わり果てた
僕かも知れないけれど



星が流れる時
「とき」も流れて
何もかも
押し流されて
『本当』が残るだろう



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