狐の嫁入り/
宙空 心
麗な空を
赤い虹が掻き消して
聞こえる
僕の泣き叫ぶ声
そっと瞳を伏せて
逃げ込む
足下の『世界』
そこに在るのは僕の靴と
雲と空と虹と
僕の中の君の幻
足下の空が涙で溶けて
もう君が見えないよ
掻き消された『世界』で
僕は空の虹を創る
そして君を描き続ける
この悲しみに
名前をつけて
*short cut*
きっとまた素足で
パレットの中の君を探す
描いて 消えて
涙の絵の具で
戻る
編
削
Point
(1)