冷たい カーテンコールの下/砂木
 
ビンが 薄いレモン色に 枯れていく

花というものを 残せない
屈折の返る 生真面目な黙殺は

水辺リに 傾けられて寄り添った
青雲への 憧れに空域をなくす

満たされぬ受け口の 外にだけ
摘み飽きぬうち 繰り返された

一輪の花の 喜びと 影火




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