レレレのレ所感2/いとう
仕事も終わったので続きを書く。
方言へのアプローチは言語学的アプローチとよく似ている。
つまり、方言は、訛り、ではなく他の言語として認識したほうが
研究には都合が良い。方言は、日本語(標準語)とよく似た外国語なのだ。
方言は語彙だけでなく、音韻、文法からしてまったく異なる場合がある。
むしろ、同じほうが珍しいかもしれない。
たとえば気仙沼方言では、はい、いいえの使い分けが英語と同じだ。
「君は万引きしてないよね?」「いいえ、やっていません」
こんなふうに使う。
学生時代に岩手南部と北部における方言分布の境界の研究旅行に行ったのだけれど、
この時に収集した
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