ひしゃく星/
まほし
い糸で結ぶものは何でしょう
二人、
眼差しを交わしても
足元に広がる不思議は解けないでいるけど
わたしが目にしているものは
わたししか見られないのなら
この道を波立たせるのも
この心だけでしょう
わたししか知らないあなたを
心にそっと抱きしめよう
あなたが孤独に
沈みそうになったとしても
まっしろな光で照らせるように
夜空の暗さゆえ
星が切ないほどに瞬く
その在り難さ、風に感じて
「手をつなごう」
北極星をめざして――
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