いつだって理由なんてなかった。/朽木 裕
いい声で、雨だれよりもいい声で啼くから
つい可虐心に火が付いてしまう
だからなのかお前はつれない、「雨より深く愛してみてよ」
って云われても出来る自信はないな
てが腐りそうだね、繋いだ温度で、さ
理解はしてるよ、だからそう、「アイシテル」
由々しき事態?ちゃんとアイシテルじゃない
ないて泣いて啼いてナク。失くす無くす亡くすなくした何を?
ん、幾ら考えたって分からない
てをね、ぎゅっと繋いで隙間から零れたものを拾って愛そうよ
なんでキミだったの、なんて云わないよ
かわいそうだね、僕と出逢ってしまったアナタ
って冷笑してる窓辺の僕は
たとえようもない程にアナタにイカレテいます
。
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