幽霊/チェザーレ
 
夜の街 爛れた皮膚に
舐めまわす猫の舌
黒ずんだ河 溺れ回る星々の
虚しさを大声で叫ぶ

ノートの上
無数の赤い虫を
叩き潰して書きなぐる
夢見心地 愛の詩

夜の喧騒
沈黙は煩く
悲しみを強調して
人のように振舞う

満月の断頭台
待ち焦がれた朝に
途切れ途切れの意識
残骸の夢


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