幽霊/
チェザーレ
夜の街 爛れた皮膚に
舐めまわす猫の舌
黒ずんだ河 溺れ回る星々の
虚しさを大声で叫ぶ
ノートの上
無数の赤い虫を
叩き潰して書きなぐる
夢見心地 愛の詩
夜の喧騒
沈黙は煩く
悲しみを強調して
人のように振舞う
満月の断頭台
待ち焦がれた朝に
途切れ途切れの意識
残骸の夢
戻る
編
削
Point
(4)