無声/
こしごえ
降線を描くばかり
爪先がちんまりと
そうだ凍えつつある
秘密を点(さ)した唇を閉じたままなのだ
今にも溢れ出そうと
いつまでも止(とど)まっている内圧に
遠くで星が鳴いている
(ふふ))
暗闇へ歩みより
その手をとって
満天の星空のもとを
ふたたび進み始めると
空白を打つ
深い静けさが
この小さくて冷たい手から 伝わってきた
(ご一緒にいかが?)
あなたが、鳴いているのでしょうか
暗く重く熱く
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