悲願、切望、末路。/
 
豚は逐一報告しろとほざいた

 ぼくは露骨に嫌な顔をして

 心の臓に包丁を
 突き立てる。

 純精神的に死ぬる

 いついつ死ぬる

 最期に失望しないよう(勿論、人生に)

 最期に希望を持たぬよう(勿論、未来に)

 かこいの子供の様に救い無く

 今すぐ

 胎内の餓鬼いついつ出やる夜明けの晩に妊婦と中身が滑った

 炎に似た小杉の先にそれを笑ったのは

 せせら笑ったのは

 紛れなくわたしの心だ

 声高に願う

 夜伽の相手が

 あれと同じ末路に死ぬるのを

戻る   Point(0)