悲願、切望、末路。/
蟻
豚は逐一報告しろとほざいた
ぼくは露骨に嫌な顔をして
心の臓に包丁を
突き立てる。
純精神的に死ぬる
いついつ死ぬる
最期に失望しないよう(勿論、人生に)
最期に希望を持たぬよう(勿論、未来に)
かこいの子供の様に救い無く
今すぐ
胎内の餓鬼いついつ出やる夜明けの晩に妊婦と中身が滑った
炎に似た小杉の先にそれを笑ったのは
せせら笑ったのは
紛れなくわたしの心だ
声高に願う
夜伽の相手が
あれと同じ末路に死ぬるのを
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