只/えりおん
あ、そうですか、死ねと言うんですか、わかりました。では。
みんなは、生と死の境なんて、曖昧だと言う。
今、こんな駄文を読んでいるあなたの存在も、曖昧だと言う。
確かに、ここに世界がある確証なんてないけど、
ない確証も、ないと思うけどな…
直視しない方が楽だし、
あふれる涙は、ありふれる涙になるけど、
悟ってなんか、ないと思うけどな…
(また疑ってる…)
(まだ疑ってる…)
結局僕は、ただ単純に、“正”を求めているだけなのかもしれない。
ただ単純に、ただバカみたいに。
そんな風に、やっぱりありふれたことを思う、ただの日曜日の、ただの僕。
***
ただ(←唯ではなく只)は、諦めではない。
少なくとも俺は、そう信じてます。
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