マイノリティー/
 


いじめられっこの兄妹が居ました
二人は青い目をしていました
とても奇麗な、青い目
とても目立って仕方の無い、青い目

いじめられ続けた六年生のある日
兄は同級生に刃向かいました
先生も黙認する中、無言で殴りかかりました
たまたま現場を体育の先生が目撃しました

担任の先生は、いじめなんて存在しないと
だけど体育の先生が証人になりました
その先生は、多くの生徒に慕われていました
差別への誤解は一気に瓦解するのでした

妹は、喜びました
兄も勿論、喜びました
だけれど兄は、今まで自分をイジメてた奴等を
決して許そうとは、しないばかりか


・・・立場
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