究極の作品。/腰抜け若鶏
究極の作品。
これまでの人生すべてが込められ、このあとの人生すべてを左右する作品。
それは私の人生のすべて。
体験したすべて。考えたすべて。感じたすべて。話したすべて。笑ったすべて。泣いたすべて。怒ったすべて。喜んだすべて。絶望したすべて。
それは私の記録。私が生きてきた証。
それは私という人間のすべて。
善い心、悪い心、美しい心、醜い心、真面目な心、いやらしい心、誠実な心、不純な心。
私の中にあるすべての心。
それは私という人間そのもの。私が作り出したもう一人の私。
私の生きてきた人生、私の持っている力、そのすべてが試される。
世界は私を受け入れる?それとも拒絶する?
私はこの作品にすべてを捧げる。
夢も希望も努力も記憶も誇りも財産も、私が明日を生きるための力、そのすべてを賭ける。
覚悟は、できた。
もう、恐れも迷いもない。
これが最後の戦い。
人生のクライマックスだ。
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