さよならの儀式/狩心
 
落としても・・・

画家としてあなたを描きたかった
でも  とうとう  あなたを描く事は出来なかった
あなたは境界線のある体
痛々しく何度も何度も折り込まれて
体が色彩を失っていた

正午の太陽は気持ちがいい
今からあなたをそこへ送り届ける
棺の中に黄色いペンキを注ぎ込んでいく
棺から溢れ出ていく液体たち
それを燃やし  限りなく光に近付けていく
異臭が鼻を突き  倒れそうになる
炎は広がっていく  燃え盛る家
天に昇るグラデーションが見える

画家は辞める  これを最後に  
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