波打ち際のホテルにて/bjorn
 
波打ち際に立つホテルで
あなたをただ待っていたい
薄暗いバーのカウンターで
透ける尾を揺らす熱帯魚と
ピアノが奏でるゆるやかな旋律と

ガラス張りの大きな窓からは
海とまたたく明かりが見えるの
月と星の光を映す波を眺めながら
あなたが来るのを
ただ一人待っていたいの

スカイブルーのカクテルを揺らしているの
小さな泡が次々昇っては消えていく
それはまるで目の前に広がる海のようで

もしもあなたが来てくれたら
私は何も言わないで
ただあなたに笑いかけるの
こんばんはって
ちょっと小さな声で挨拶するの
いつもみたいに


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