老夏(おいなつ)/
花丸ぺけ
のど飴をのどに詰まらせ咽る日々
忘れ物取りに行ったら忘れ物
潮引きて冷や水もなく汗もなく
足袋ほつれ動かぬ故に終る日々
柳風枝垂れるみどりみどりかな
飲み食いもやがては飽きてところてん
水溜りぽつりぽつりと雨に似て
添い寝して孫の寝息に耳澄ます
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