「夜に咲く花」/ベンジャミン
 


始まりは終わりを

終わりは始まりを

言葉は途切れることなく
この世をさまよっている

永遠に続くかくれんぼ

見え隠れする希望に
絶望の影を感じては
必死に生きようと願う

そんな私は愚か者でしょうか?

「そんなことはないよ」と
言ってくださいな



夜に咲く花は
朝を待っているのではない
朝を恐れているのでもない

そう望んだわけでもないけれど
それが自然だったから

宿命とは
生を受けたものの証

受け入れることが困難でも
受け止めながら
不器用に映るしぐさもまた

「どんなふうに生きればいいか」なんて
花に問いかけても
返事はこない


夜に咲く花は
朝を待っているのではない
朝を恐れているのでもない

そう望んだわけでもないけれど
それが自然だったから

「どんなふうに生きればいいか」なんて
見つからない答えを探していれば

生きることは簡単すぎるくらいに
当たり前だった


諦めなければ


    


    
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