檻/
クローバー
多くの失敗を
僕の腕は決定し
自らを
孤独の傍に置いていたが
正しく孤独を好むことなど
未だ
叶うことができない
風の音を聞き、枝の擦るる音を聞き
それらに抱かれながら、擦られ、体を暖めて
囚われた心を
飼い続け
寒空の下に
逃がそうなどと
願うことができはしなかった。
戻る
編
削
Point
(1)