気の利いた題名でもつけてやればちょっとはこの詩も浮かばれたかもしれない/土田
学校のパソコンがうんこなもんだから
先週印刷しようとして印刷できなかったおれの詩が
今週のパソコンの授業の途中でいきなり印刷されてしまった
うんことかおしっことかたくさん書いてるもんだから
その詩をみて友だちが
「こんな詩で詩集出しているなんてよくはずかしいくないよな」
とかなんとか
どうやら自費で詩集出してる友達と勘違いしちゃってるらしくて
おれは何とも口ごもっちゃって
うん
あはは
うん
あはは
なんて
わけのわからん相槌を打ちながら
その詩とともに他の印刷物の束をバッグにむりくり突っ込んだ
そこにはなにもなくて
おれはただただ赤面してあぶら汗をかいていた
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