living corpse/宙空 心
どうして君はそんなに
繰り返す
「これでいい」と
そんなこと言うなよ
諦めみたいな
それでも君は
繰り返して
僕を狂わすんだ
だから僕は…
遠く儚いものに
縋り付く癖
伸ばした手は当然
意味のない棒になる
そんなことにさえも
僕は涙を流せない
彼女は僕に言った
「心は何処に行ったの」と
そう
僕は彼女に言ったんだ
笑顔で
「もとからないよ?」と
案の定
君は泣いたね
それは昔の
戯れの約束
否、むしろ約束など
交わした覚えもないくらい
「何処かに行く時は
必ず行き先を言う」
そんなこともあったね
もう遠
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)